58 【指導歴30年が語る】スポーツインストラクターの評価とは?集客・継続の壁を越え「社会貢献」へ繋げるプロの視点
🌟 読んでもらいたい人
スポーツインストラクターやフィットネス業界のフリーランス講師
集客やキャリアの維持に悩んでいる人
自分の強みを客観的に把握し、ビジネスに活かしたい人
これからインストラクターを目指す人、プロ意識を学びたい人
サービス業における「評価」の重要性を知りたい個人事業主
I. 導入:『お客様からの評価』とは何か?
インストラクターにとって、お客様からの評価は、商品でいうところの『レビュー』に非常に近いものです。
ただし、一人の意見ではなく、数多くのお客様の意見の中で「最も一致したご意見が多かったもの」が、あなたの『評価』になると考えましょう。
※ 『評価される』とは、他者から「価値がある」と認められること、または良いと判断されることを指します。実績や能力、行動などが、お客様の基準に基づいて判断されるということです。
ちなみに、この『評価』の中には、残念ながら悪評・不評・低評価も含まれていることを忘れてはいけません。
II. プロ意識の欠如:誰があなたを評価しているのか?
インストラクターとして活動するあなたを評価しているのは、間違いなく『受講してくださるお客様』です。
MITSURUの知人講師の中には、「ダンスを知っている方からの評価なら受け入れますが、素人(一般のお客様)からの評価は結構です」という方がいました。要は、「プロの評価はOK、それ以外はNO」という考えです。
しかし、これはビジネスとしては通用しません。お客様は「指導の専門家」ではなく「お金を払って時間を使う価値があるか」を判断する消費者です。ビジネスの世界観から見ると、お客様を無視した考えは、集客や契約の継続には全く繋がりません。
III. 評価の現実:集客と店舗からのシビアな判断
自分のレッスンが不評であると知るのはつらいことです。しかし、一度レッスンを提供してしまったら、必ず評価されるのが講師業の宿命です。
1. お客様は即決する
スポーツクラブでの『初レッスン』が終わった直後、受講されたお客様は以下を即座に判断します。
「私の受講メニューの一つに加えるべきレッスンか否か」
メリット(価値がある)と感じたら 次回受講予約
メリットと感じなかったら スルー(二度と受けない可能性が高い)
お客様は驚くほどハッキリしています。集客が全てを物語るのです。
2. 店舗からのシビアな評価軸
お客様から低評価を受け、集客が思わしくない状況になると、そこに追い打ちをかけるのが『店舗からの評価』です。
店舗は、毎回の集客結果で講師を評価します。評価の値は集客数です。
例えば、50人収容のスタジオの場合、
半分以上(25人超) セーフ、契約継続の可能性が高い
25人以下 レッスン改善の指導が入る
スポーツクラブはスタジオの集客数で結果を出さなければ、インストラクターとの委託契約の継続が危うくなります。お店の評価は「お客様の集客数」で決まります。
3. 評価=集客数=受講メリット
集客数が多いということは、お客様がそのレッスンに『受講するメリットがある』と感じられている証拠です。そしてそのメリットは、多くのお客様の間でほぼ一致しています。
もしあなたの集客数が安定しているなら、ぜひお客様に直接インタビューしてみてください。
「なぜ私のレッスンを受講しているのですか?」
この質問に対し、最も多い、一致したご意見こそが、あなたの評価、いわゆる『強み』なのです。
IV. 評価の先にある「継続」の壁とその乗り越え方
「好評価」をいただき、集客が安定している状態をずっと継続するのは、実はとても難しいことです。
1. ストライクゾーン(理想)のズレ
お客様からの好評価(例:「個性派インストラクターだ!」)と、講師自身が望む好評価(例:「実力派インストラクターだ!」)の間に、ズレが生じることがあります。
たとえ好評価でも、自分が目指す理想と違うと、講師自身がその評価を受け入れられず、レッスン継続へのモチベーションが下がり、離脱してしまうケースもあります。
2. 人は「飽きる」習性を持っている
講師の『飽き』: レッスンが同じことの繰り返しになり、「虚無感」を覚え、内側から崩壊して体調を崩すケースです。 定期的なリフレッシュが必要です。
お客様の『飽き』: 完璧で素晴らしい講師のレッスンであっても、受講者はやがて飽きてしまうものです。人気テーマパークであっても「飽きる」のと同じです。
「最近、いつものお客様が来なくなったな…」と感じた時は、動揺せず『世の中はそういうものだ』と冷静に受け止めることが、長く続ける上で大切です。
V. インストラクター必須:お客様の日常と習性を深く理解する
「評価」や「継続」を語る上で、お客様を深く理解することは欠かせません。MITSURUが長年指導する中で感じた、お客様のリアルな習性をご紹介します。
1. お客様は目が肥えている
1日何本もレッスンを受けている体力自慢で、「目の肥えた」(価値を見分ける能力が優れている)お客様が多いです。そんなお客様は、踊り(レッスン内容)だけでなく、講師の「一部始終全て」をご覧になっています。
立ち居振る舞い
言葉使い、挨拶の明るさ
指導力や雰囲気
しゃべり方、間の取り方
服装、ユニホーム
気の使い方(気がつく人か?)
これらの全てが、総合的な「評価」に繋がります。
2. タイムスケジュールの変更に敏感
スポーツクラブのお客様の多くは、『ルーチンワーク厳守』です。「火曜日は、これとこれを受けてから買い物して帰宅」といった具合に、スポーツクラブのスケジュールをベースに1日の予定をガチガチに決めています。
だからこそ、インストラクターの変更や時間帯の変更が発表されると、日常生活の再調整が必要になるため「大問題!」として敏感に反応し、情報交換が始まります。
3. この地の生き証人!
「昔は別のスポーツクラブに通っていたけど、その時から会員だったよ」というような、長年の会員歴を持つお客様がいます。
人も建物も変わったが、“お客様だけは変わらなかった”。
こうした「生き証人」のお客様は、数え切れないほどのインストラクターを見てきています。優しく話を聞けば、業界の歴史や面白い話が聞けたり、思わぬヒントをもらえたりするかもしれません。
VI. 結論:『評価の先にあるもの』は『社会貢献』である
『お客様からの好評価』を受け入れ、その『継続』という至難の業を乗り越えた先に、MITSURUが考えるもの。
それは『社会貢献』です。
自己理解 - 選択 - 継続 - 評価 - 社会貢献
この流れの中で、どれが欠けてもプロとしての活動は成立しません。どの業種でも、個人の活動は社会貢献に繋がっています。そして、その社会貢献を良いものにするか、そうでないものにするかは、自分の選択次第です。
あなたの「強み」を客観的に把握し、お客様のメリットを最大限に提供し続けること。それが、インストラクターとして社会に貢献していく道なのです。
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