⑪ ⚔️ プレコリオ全盛時代を生き残る!オリジナルダンスの「共存・補完」戦略:現役講師が語るメリット・デメリットと差別化の極意


💡 序章:なぜMITSURUは今、ライバルであるプレコリオを語るのか?

読者の皆様、こんにちは!長年フィットネス業界でダンスプログラムの講師を務めてきたMITSURUです。

約20年前、海外ブランドのプログラムが日本に上陸して以来、スポーツクラブのスタジオプログラムは「プレコリオ」一色に染まりました。

私MITSURUは、これまで「オリジナルダンス」(自分で振り付けを一から作るレッスン)一筋でやってきました。だからこそ、プレコリオダンスは常に意識してきた「ライバル(好敵手)」です。

この記事では、プレコリオに染まっていない私だからこそ見える、その強さと弱点を徹底分析し、その上で、私たちオリジナルダンス講師がどうやって価値を高め、生き残っていくか、その現実的な戦略を包み隠さずお伝えします。


🧐 第1部:プレコリオの正体と強み・弱み

1. プレコリオとは?人気の秘密を徹底解説

そもそも、プレコリオとは何でしょうか?

  • プレコリオ(Pre-Choreography):「前もって(Pre)」振り付けが「決められている(Choreography)」エクササイズプログラムのことです。

インストラクターは、本部が提供する統一された音楽と振り付けマニュアルに沿ってレッスンを進めます。この仕組みが、プレコリオが烈火のごとく人気を博した最大の理由です。

2. メリット:安定した品質がお客様とクラブを安心させる

プレコリオが普及したのは、参加するお客様にも、クラブ運営側にも大きなメリットがあったからです。

項目内容お客様にとっての利点
プログラムの質本部が専門的に開発するため、指導者によって内容が大きく変わることがありません。「ハズレ」のレッスンがなく、安心して参加できる。
初心者参加のしやすさシンプルで覚えやすい動きが多く、定期的に新しい内容に更新されるため飽きにくい。初めてスタジオプログラムに挑戦しやすい。
店舗展開の容易さ振り付けが統一されているため、複数店舗で同じ品質を提供しやすい。転勤や旅行先でも、慣れたプログラムに参加できる。

3. デメリット:オリジナリティの制限と「モヤモヤ」

一方で、プレコリオには、オリジナルダンス講師から見て「戦略的な弱点」となる部分があります。

項目内容参加者にとっての課題
インストラクターの個性決められた振り付けに沿うため、独自の工夫やアレンジが限られます。講師の個性が発揮されにくく、レッスンが画一的になりがち。
深い解説の不足決められた時間内で振り付けをすべて行うため、「このステップのやり方が分からない」といった、細かな解説時間を設けるのが難しい。振り付けは覚えられるが、「なぜそう動くのか」という理解が深まらない(これがお客様の「モヤモヤ」につながります)。

🔑 第2部:オリジナルダンスの「共存・補完」戦略

海外ブランドが持つ圧倒的な知名度と組織力を持つプレコリオに、個人インストラクターが正面から「私のダンスの方が優れている」と対抗しても、効果は薄いのが現実です。

私MITSURUが考える最も現実的で前向きな戦略は、オリジナルダンスを「主」のプレコリオダンスを「副」として補完する存在にすることです。

1. 戦略の核心:「主」と「副」の役割分担

オリジナルレッスンは、プレコリオの「弱点(深い解説の不足)」を補う、機能的な役割を担うことで価値を生み出します。

プログラム立ち位置価値と役割
プレコリオダンス主(メイン)知名度、手軽な運動量、全身運動としての楽しさ。
オリジナルダンス副(サポート)個別ニーズへの対応、ステップの解説、応用力の強化、理解の深化

この戦略によって、あなたのオリジナルレッスンは「なくても困らないもの」から、「プレコリオをもっと楽しむために必要不可欠なサポート役」へと変わります。

2. 専門性を強みにした具体的な差別化手法

オリジナルダンスが生き残るには、プレコリオでは提供できない専門性を強みにする必要があります。

① お客様の「深層心理」を満たす

プレコリオをたくさん受講するお客様は、必ず心の中でこう思っています。

「出来るなら、あのステップをもっと上手く踊りたい!」

しかし、前述の通り、プレコリオではそのモヤモヤを解消できません。このお客様の「モヤモヤ」を解消する場こそが、オリジナルダンスの最高の役割です。

② オリジナルクラスで「解説時間」を戦略的に設ける

プレコリオの要素(ストリートダンスやジャズダンスなど)を取り入れたオリジナルレッスンで、以下の「立ち止まる時間」を設けます。

  • ステップの解説時間:複雑なステップを立ち止まって、動きの分解や注意点をじっくりと解説します。

  • 応用と関連性の時間:そのステップをどう使えばかっこよく見えるか、他のダンスにどう応用できるかを伝えます。

③ お客様が得る「爽快感」という付加価値

この手法を実践することで、お客様はあなたのレッスンで「知識と技術」を習得し、再びプレコリオに参加した際に得られる「達成感」という大きな付加価値を得ることができます。

「あの複雑なステップが、MITSURU先生のレッスンのおかげでスムーズに踊れた!」

この爽快感が、お客様をあなたのオリジナルクラスに定着させます。


✅ 総括:集客の安定化と未来の講師へ

オリジナルダンスの強みである「創造性」と「カスタマイズ性」を、プレコリオの弱点を補うために戦略的に活用することが、プレコリオ全盛時代を生き残る唯一無二の道です。

コミュニティ形成で集客を安定させる

「共存・補完」という考え方に共感し、上達を実感できるお客様は、あなたのクラスに必ず定着します。

  • 連帯感の強化:上達したお客様の周りには仲間が集まり、共通点は「あなたのレッスン」となります。

  • 集客の安定:こうした横のつながりはレッスン参加率を高め、結果として集客の安定化に繋がります。

プレコリオという巨大な波に流されるのではなく、その波を自分のオリジナルレッスンの価値を高めるための道具として利用する。これが、MITSURUが提案する、現実的で前向きな生存戦略です。

効率性と共に、昔ながらの講師が大切にしてきた「熱意」と「個人の工夫」を忘れず、この大きな波を乗りこなしていきましょう。


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